トリプルリスクの解消法
「トリプルでケア」と、シンプルに考える
トリプルリスクの解消には、血圧・血糖・血中脂質のどれか1つしか気になっていなくても、塩分・糖分・脂肪分すべてに配慮した食生活を送ることが重要。
糖質制限や脂質制限をうたう飲み物やサプリメントがありますが、トリプルリスク解消法で大切なのは、1つだけ、2つだけではなく、3つすべてに配慮することです。
もちろん、食生活を改善すると同時に、適度な運動を心がけることも忘れないでください。
トリプルリスク解消のポイント
「トリプルリスクを考える会」の管理栄養士・岩﨑 啓子先生は、塩分・糖分・脂肪を3つ同時に配慮するために下記のポイントを提唱されています。
副菜を追加するなど、お皿を増やすことで、品目数の増加と全体的なボリュームダウンを心がけましょう。
※単品メニューの場合は、使用する素材品数を増やすことでカバーできます。
あなたはどのタイプ?
食生活を改善しようとしてもなかなかうまく行かない人に見られる特徴を、タイプ別にまとめてみました。あなたが当てはまるタイプはありますか?
「優等生タイプ」の食生活改善方法
根が真面目な優等生タイプのあなたは、最初からすべてをやろうとせずに、できることから1つずつやってみる「一点集中主義」の考え方で改善を始めてみてください。
ストイックすぎると、味がお留守になりがち。
噛む回数への一点集中で食感を加えれば、楽しさもプラス!
【1食分】219kcal
- 塩分1.1g
- 糖分(炭水化物)8.1g
- 脂肪分10.9g
材料/分量(4人分)
作り方
- 鶏むね肉はそぎ切りにし、Aを混ぜ合わせる。
- ブロッコリーは小房に分けてラップでくるみ、電子レンジ(600w)で1分加熱する。
パプリカは千切り、長ネギは斜め切り、クルミは大き目に刻む。 - フライパンにサラダ油を熱し、「1」を広げ入れ中火で両面を焼く。長ネギ・パプリカを加えて炒める。
- Bの調味料を合わせ、「3」に加える。ひと混ぜしたら、ブロッコリーとクルミを加えて炒める。
「八方美人タイプ」の食生活改善方法
その場の雰囲気に流されやすい八方美人タイプのあなたは、頼りになる食のパートナーを見付けておく「相棒作戦」をとって、飲みの席や多忙時も切り抜けられる手段を確保して改善を始めてみてください。
飲み会が多い八方美人タイプには、
便利食材を使ったヘルシーな相棒メニューで箸休め。
【1食分】43kcal
- 塩分0.4g
- 糖分(炭水化物)4.9g
- 脂肪分2.8g
材料/分量(4人分)
作り方
- シメジは石づきを切り4つくらいに割る。長ネギとともにグリルで焼く。
- 焼きあがったシメジを小房に分け、長ネギは2cmの長さに切る。混ぜ合わせたAと合わせる。
「正直者タイプ」の食生活改善方法
ついつい誘惑に負けてしまう正直者タイプのあなたは、誘惑をすべて断ち切るのは難しいはずです。代わりを見付ける「すり替えの術」を使って、辛い我慢は避けながら改善を始めてみてください。
大好きな定番コッテリメニューを、
食材などのすり替えで変身させちゃいましょう!
【1食分】468kcal
- 塩分1.5g
- 糖分(炭水化物)66.6g
- 脂肪分11.5g
材料/分量(4人分)
作り方
- 玉ネギは太めの千切り、エノキは長さ半分、三つ葉は3cmの長さに切る。
- 牛もも肉は食べやすく切り、片栗粉を混ぜる。
- フライパンにサラダ油を熱し、玉ネギを中火で焼く。Aを加え煮立てる。
エノキ、牛肉を混ぜて蓋をする。沸騰後弱火で7〜8分位煮る。火を止め三つ葉を加える。 - 器にご飯を盛り「3」をかける。半分に切った半熟ゆで卵を乗せる。
監修
岩﨑 啓子 先生
管理栄養士
料理研究家、管理栄養士。
料理研究家のアシスタント、保健所での栄養指導などを経て独立。
栄養バランスを考えた手軽で美味しい料理を提案。「冷凍保存節約レシピ」(日本文芸社)、「大人のおひとり分。」(主婦の友社)など著書多数。